着付けの習い事をすると、「草木染」という言葉を聞くことがあるでしょう。
草木染とは花や葉、枝、根などの天然の植物を染料として染める方法を言います。
絹や綿、麻、ウールなど様々な素材を染めることができますが、素材に汚れや油がついていると上手く染色できないため、購入する際は「精錬(ソーピング)」されているかどうかを確認してください。
草木染は植物を煮出して染料を作りますが、そのままでは繊維に色素が定着しないため、繊維と色素を結びつける「媒染」という作業が必要になります。
素材を媒染液に入れて弱火で約80度を保ちながら約30分浸します。
媒染液を作る媒染剤はアルミ媒染剤(みょうばん)、銅媒染剤、鉄媒染剤などがあり、また素材によっても染色前に媒染をするか、染色後に媒染をするか異なります。
染色した素材は洗濯機で脱水し日陰干しにして完成です。
習い事の前に知っておくと、一目置かれること請け合いです。
着付けの習い事において黒留袖の立ち位置は、現在ではスーツに近いフォーマルな衣装として着る着物になります。
その為、着付け教室などの習い事を習うことが出来る教室では礼装とし、着こなす方法を学ぶことが主な教室での習い事になります。
着こなし方の作法については、帯の結び方を学びますが、この時礼装であることを踏まえ2人または3人で一人の黒留袖を着る方の帯を結ぶ手法を学びます。
個人で簡単に結ぶことが出来る結び方と異なる上、礼装は簡単に帯がほどけては無礼にあたるため着物を着こなす者として礼法として帯の結び方を教室で習うのです。
黒留袖は礼装であるが故歩き方などの他着物の丈の合わせ方など多くのことを習い事とすることで学びます。
何故習い事に成立しているかについては、礼装である着物であるが故、家紋を背負い行事をとり行う際に切る着物であるため、礼節をきちんと学んでおかなければ、代々続く一族の常識や作法に疑いの目を向けられるのです。
つまり、礼儀知らずのレッテルを張られる可能性があるため着物の着付けを行う教室では特に注意深く礼節を講義してうまく着物を着こなせるようになるまで時間を掛けて作法を学ぶのです。
それだけ、重要である行事などに使用される着物であるが故に教室と言うものが存在し、事細かに作法を教えてくれるということになります。